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友愛会紹介と私の体験
友愛会はオストメイト(人工膀胱、人工肛門造設者)の患者の会日本オストミー協会三重県支部(人工膀胱患者の会「三互会」、人工肛門患者の会「友愛会」)として活動しています。
設立は昭和57年(1982年)10月23日で三重大学附属病院松本好市先生(現四日市社会保険病院院長)により県内の病院に働きかけ患者の会が設立されました。
患者の一日も早い社会復帰、ストーマ(人工肛門)の管理、パウチ(ストーマに貼る畜便袋)の交換、日々の悩み不安等解消するため事業を行っています。
・ストーマの管理を主体に一日研修を医師・認定看護師の講演をかねて年二回実施
・旅行を考えたことがない 入浴は出来るのか などの不安を解消するため宿泊体験旅行を春秋年二回実施
・新しいオストメイトの方を対象に新会員研修を年一回行っています。
私の体験をお話しさせて頂きます。 昭和60年頃腹部の膨満感 便意をもようしトイレへ行っても小指位細い便の上 血液も混ざり最初は痔だと思っていました。 しかし、この状態が続き 大学病院で受診したところ直腸壁が肥厚しこのままでは便通がなくなり排便出来なくなると診断され悩みました。 手術は肥厚した直腸を切除し人工肛門を造設するとの説明にとまどいましたが、毎日排便に苦しめられていた事から解放される・・・の思いで手術を決心しました。 手術前はいろいろな検査があり精神的にダメージ 不安が広がり落ち着かない数日が経過。 いよいよ ストーマの位置を決める 臍からやや左側下方の腹面にマジックで印をつけ「この辺でいいですか?」との問いにオストメイトになる知識の乏しさの私はお任せするしか無かった。
手術は5時間余り要し病名は「直腸がん」。 苦痛の術後が始まりました。 患部の痛み 胸のむかつき 重い体に起き 立ち上がれない 歩けない体力の衰えを実感しつつ入院50日余りの中でストーマの管理、取扱いを家族と共に指導を受け社会復帰を目指しました。
ストーマの管理は洗腸排便方法と自然排便方法があり、私は退院後洗腸排便方法をし 自宅のトイレ改造をしました。 洗腸器具を使って人工肛門から体温と同温度の湯を注入 洗腸することにより1日から2日便の出ない状態に約40分掛かります。 そのため洗腸器具の取付け金具 冬の暖房ヒーター 夏の暑さ対策の扇風機 携帯ラジオ 携帯テレビ等 毎夜10時頃からの洗腸中の時間を有効に使いました。 現在は自然排便法を実践 パウチを貼り付け管理していますが皮膚トラブルに注意を払っている昨今です。
術後のトラブルは多々ありましたが 印象に残っているのは 夏暑いゴルフ場の事 一緒に回っている一人から「白いズボンに泥がついている」と言われ見るとズボン前部が茶色く泥が着いています。 ピーンと来ました パウチが剥がれたか パンクしたか 一緒にプレイしている人に断り キャデイさんにお願いしてカートでハウスへ戻ってもらいました。 ロッカーから着替えを取ってきてもらい 玄関横の下流しでストーマ 汚れた服を水洗いしビニール袋に入れ持ち帰りました。ゴルフ場にもオストミートイレがあればと思いました。
ヨーロッパ旅行の時です。 片道10時間搭乗が必要で空港到着まで2時間となった時 パウチがいっぱいになりパンパンに膨れ上がりました。 飛行機のトイレへ行き パウチの張り替え処理をしました。 便の匂いがかなり強烈でしたので トイレの外に出てトイレの様子を見ていました。 その後へ外国の子供が入り 途端大きな声をだし飛び出してきました。 トイレ内に便臭が残留していたようです。
いろいろ反省させられました。 どのような対応をしたらよいのか 考え 検討しました。 以前から冷たい牛乳を一気に飲むと一時間後に便意をもようし下痢をすることを体験しています。 飛行機の長時間搭乗の時はこの方法を今も活用しておりうまくいっています。 誰でもこのように行くとは思っていません。 私独特の体験から生まれたものです。 結論としてはいろんな情報 体験談は一度試して自分のものにすることが重要だと思います。